相談とは、モヤモヤしたまま話していい。

当社では、メンバーが毎日、日報の提出をしている。
僕はそれを見て、気になることがあると個別にメッセージを送る。
心配だなと思えば気にするし、良かったなと思うことは褒めるようにしている。

メンバーから学ぶことも多い。特に変化の速い時代の中の中心にあるWEBという事業は
本当に変化が速い。変化が一番激しい現場で仕事を全力で取り組むメンバーから教わることは沢山ある。

さて褒めや学びがある反面、内容を見ていて心配になることもある。
きっとなにかモヤモヤしていることがあるのかもしれないと感じる日報も存在する。
その時に大丈夫?と問いかけると、案の定何かうまくいってない。
具体的に聞くと、上司にうまくいっていないこと、壁にぶつかっていることを相談できていないケースが多くある。

「どうして相談しないの?」と聞くと返ってくる言葉のほとんどが「何を相談したいのか分からない」
または「相談したい事項を纏まってないので〇〇さんに相談するのは迷惑をかける」と言う。
「じゃあ、それはいつ纏まるの?」と聞くと「わかりません。。。。」とう返答が返ってくる。
お決まりに近い返答だ。
これは相談が上手じゃない人がやってしまう、うまく纏まるまで相談しない病だと言っていい。

相談とはモヤモヤしているもの、相談したいと思ったその瞬間に相談したほうがいい。
相談が上手な人はモヤモヤしたまま相談をしている、相談をしたいと思っているタイミングで相談をする。
経験ないだろうか?相談で話しているうちにクリアになること。
クリアになりながら話すことで、ほしかったアンサーをもらえることもあれば、気づくこともできる。

ある先輩に言われたことがある。
「相談なんて言うのは、相談希望する相手は答えをもってるんだよ」
「じゃあ、なんで相談するんですかね?」
「簡単だよ。自分の考えをクリアにするためだよ。」

相談上手な人は、明確に自分が悩んでいることをはっきりしてまとめて話したりしない。
それなら相談するようなことすら浮かばず、常に自己解決しているだろう。

じゃあ、上司や誰かに相談して迷惑がられたり、相談はハッキリまとめてからもってこいと言われたら。
その人は、ただ適格なアドバイスをしてマウントを取りたいだけなんだと思ったほうがいい。

相談を受けて、纏まっていなくてもその人から学ぶことは沢山ある。
人それぞれ視点は違う。特に新卒が感じるもののと創業者として感じる人間の”当たり前”なんて
違うわけだから、相談したいと思うものをモヤモヤしたまま持ってきてもらってその視点だからこそ感じる
ことを教えてもらいたい。そうやって相談してくれることが、未来のフルアウトに生かされるからだ。
そして、その相談者が将来、またモヤモヤした誰かの相談を聞いてくれる人間になってくれたら本望だ。

ただし、会議は限られた時間で数名が時間決めて集まる場所。
なので、会議は纏めてから話すほうがいい。
会議で話すスタイルと、相談で話すスタイルを混同しないように。

変わらずフルアウトしていきます。

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