11期目がスタート。実現したかったフルアウトに

今日から11期目がスタートしました。

あと半年すれば経営者人生が10年になります。
この10年間、振り返れば色々あったし今の僕で考えるともっとうまくできたなと思うことも沢山あります。

大塚で間借りで井坂と二人でスタートした当社。
二人で借家を解約し会社に寝泊まりしながら、近くのスポーツジムを契約しお風呂に入り寝袋で寝る日々。
使える一日のお金を300円に切り詰めて、スナックパンやカップ麺を食べながらひたすら営業と運用。
金田が営業、井坂が運用。

銀行口座の開設には苦戦をし、社会人3年足らずで独立した僕も井坂も右も左もわからず
信用がないので法人電話を契約できず、家庭用電話で営業する日々。
起業家の成功本を読んで憧れもあった泥臭さも想像以上。
いきなり設立した1年目。売上が吹っ飛んだ年末。
成功祈願と言いながら、年明け早々の明治神宮で二人、行列の砂利道を歩きながら「やるしかないねぇ」「そうだな、やるしかないな」を暗い道で下を向きながらひたすら繰り返した。周りの人から見れば、近づいてはいけない縁起悪い奴らだと思われたと思うw二人で会議室のホワイトボードで何も根拠もない、過去にあげたこともない目標金額を掲げて「いけるかな?」「いけるっしょ!」と中身のない兎に角やる気だけで
乗り越えた日々。達成して出た利益で焼肉の安安の2980円の焼肉食べ放題とビールを流し込み、来月も頑張るぞーとなったあの時間は今も昨日のよう。

この11期希望の兆しが見えて、これからが楽しみだけど本当にこんな日がこないんじゃないかと思う時も正直あった。もう終わるんじゃないかと、天を仰ぐことも何度もあった。
苦難の数は、1度2度じゃない。何度も経験し本当にダメかもしれないと思うこともあったけど
いつも「できるなら最後は前に倒れよう」という結論に至った。

腹が決まったからなのか、その覚悟で日々を積み重ねたからなのか
神様が見ているかのようにギリギリのところで、ほんとにギリギリのところで
沢山の人達に助けてもらった。
ピンチなんか本当にあったの?と思うくらいの逆転もあった。

経営者がチャレンジすれば苦汁をなめることはある。
僕はそのたびに試されているんだと思うようにしている。
そこで心が折れたら負けだし、変なプライドが邪魔して周りに相談しなかったりして
抱え込んだり、逃げたりするならば経営者なんてやらない方がいい。
しかし、僕にはピンチを共有できる井坂がいたのは大きい。

僕は自分でいうのもアレだけど、運がいいと思っている。
ある時、淡々と仕事だけをしていた時期があった。
会社のイベントもせず、なんなら事務所も二つ借りて事業部ごとに分けて、各事業部交流一切なしといった具合に。
僕がビジョンを掲げることが逆に社員に負担になってるんじゃないか、そんなことより今は目先の成功体験が
大切だと自分に言い聞かせてただただ目の前のことをやっていた。
そんなとき、新しく入ってきた社員が「この会社のビジョンはなんですか?社長は一体何をお考えですか?
僕はどうしてこの仕事をやってるんですか?」とやたら突っ込んできた。

僕は上記のような説明をしたと思う。ビジョンを掲げている場合じゃないこと、今は目の前の利益が必要なこと。
すると彼が「その利益で何するんですか?」と聞いてきた。僕は「フルアウトと言えば〇〇と言われる会社になりたい」と答えた。そしたら彼が「そんなビジョンがあったんですね。それ知りたかったです」と言ってくれた。
僕の中では大きな気づきであり発見だった。ビジョン=大きいことを言わないいけないと思っていた。
もっと言うと、社会貢献性が高くて、世界を変えちゃうようなこと。それを言えないといけないと思っていた。
しかし、彼からのリアクションからすると決してそういうことでもないようだ。
そこから分かれていた事業部は同じオフィスになり、今でも協業してもっと拡大していこうとなっている。
一昨日のお花見も盛り上がった。
今も彼は当社で働いてくれている。大手のキャリアを捨てて、マーケティングに興味があり当社の同業も受けて
いくつか内定ももらっていたようだが、当社に入社してくれた。井坂が内定有無の締め切りを過ぎて内定を出したのに当社に入社してくれた。彼に「なんでうちに決めたの?」と聞いたら「本気かどうかは話せばわかるので」と言った。よくも一日遅れで内定出した会社にそんな風に思うなと変わったやつなんだな。うちっぽいと思った。
そんな彼が「フルアウトでこんな業績を出したい、これぐらいならいけると思います!」と言ってくれる。
正直、提示してくれている目標数字、全然小さいけど。

自分が歩んできた10年を考えると、自分や井坂以外に走ってくれるメンバーが今も近くにいることは
本当に恵まれているなと感じる。

それ以外にも苦汁を舐めながらも今も働いてくれている社員、うちを選んで入ってきた新卒、何度もやめたいと言いながら日々成長していく社員。

決して一人ではここまでこれなかった。
退職した社員も今いる社員、みんないたから沢山成長できました。
自分ができることは本当に限られていると思います。
みんなが毎日をFULLOUTしてくれているからこそ今期があります。

フルアウトは11期目、「MADE IN FULLOUT」を実現するべくそこに向かって走っていきます。

そのために考えないといけないこと、やらないといけないこと、乗り越えないいけないことはてんこ盛りですが
僕が大切にしている地道に積み重ねる精神で今期もフルアウトしていきます。

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