新卒採用、過去想像できないくらいの素晴らしいものになってきた話

新卒採用を始めたての頃は、僕と井坂の二人で仕事の合間で行っていた。

駆け出しの頃は、過去にも書いたけどうちの前に入ってたオンボロビルを見て選考を辞退する人もいたし、
ベンチャー合同説明会でも全然希望者がいない経験もした。

二人とも本業がある中、説明会資料を作り、説明会終わればすぐに全員にフォローメールを送り、
日程を確約するべく一週間前、三日前、前日、当日と連絡をして説明会や面接の日程を組んでいた。

二人ともお客様対応も勿論あったので、その合間、合間で支障が出ないようにやるのは、今思うと結構大変だった。
ビルを見て、会ってもないのに逃げられちゃ敵わないと近くにあったオシャレカフェで説明会や面接をすることもあった。

温度感がそこで高くなった学生は、帰り間際にビルが見えるところに連れていき
「今はあんなビルだけど、一緒にこの隣にあるサイバーさんが入ってるビルに移れるぐらいになほう」が別れ文句だった。

オシャレカフェの店員は、僕が何度も同じ話を就活生が入れ替わる度に話すのを見て、ドリンクをサービスしてくれることもあった。
今のビルからそのオシャレカフェは離れてしまったけど、その付近のベンチャー知り合いにおすすめしたり、そのカフェ店員の名前を伝えたりしている。

初期の頃は志望動機なんて聞けば、「ここだったら僕でも受かりそうなんで」とか、「面接の練習になると思って」とか、
「起業するまえに社長と会って勉強で来ました」など。トゲのあることもよく言われた。

新卒が上手くいかない中、中途採用が順調に進むのと重なって、一度は新卒を辞めようかと考えることもあった。
そのタイミングで、今3年目でマネージャーになる新卒も出会ったことと、その彼が内定者インターンとして働きたいとなって、
それ以降の新卒採用を仕切ることになって継続する流れになった。
その彼は、今とても心強い存在になっている。

今では、「フルアウトの社名や考え方が好きです」や「御社の社員の〇〇さんとお話して入社したいと思いました」
と言われるようになって、始めた当初のような興味ないけど受けに来たという人はいなくなった。

昔は、内定を出したら入ってほしいがためにこっちからインターンをしようと半ば強引にお願いするようなこともあったけど、
今では内定者側から希望しない限りはインターンすることも無くなったし、それにも関わらず毎日のように出社したり、
学業の合間を使ってでもインターンをするような内定者まで現れた。

新卒採用を始めた頃、希望を胸に始めたものの現実の厳しさに、今のようなことなんて少しも想像できなかった。
だけど、今はこれからが楽しみにだったり、この人には是非来てほしいと思う人達に沢山出会える機会が増えた。

そして、僕と井坂で仕事の合間でやっていた世界から、どうやって素晴らしい新卒採用が出来るかを一緒に考えてくれるメンバーや、
体験インターンや、選考の時に暖かく迎えてくれたり、うちに入りたいという気持ちを高めてくれるメンバーがいる。

昨日も、新卒採用に向けてメンバーと打ち合わせをしていて、積極的に発信してくれる姿や「金田さんが総括だけで話すとか出来るんですか?」
と僕がいつも喋りすぎるからと、笑いながら言ってくるメンバーの存在に、頼もしくもあり、共に新卒採用をより良くしようとする同志の存在に気づけた。
目頭が少し熱くなった。

新卒とメンバーと共にフルアウトしていきます。

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