前回、「DSPとは何か?」という記事を書かせていただきました。 では、実際にDSPではどのようにユーザーに対して訴求ができるのでしょうか。 それを今回のブログで記載させていただきます。 <今回の内容>
- オーディエンス配信とは
- リターゲティング配信とは
オーディエンス配信とは
DSPの配信手法を大きく分類すると、「オーディエンス配信」と「リターゲティング配信」の2つに分けることができます。 「オーディエンス配信」とは、オーディエンスデータ、つまり、Cookieを元に「男性」「女性」、「年代」などセグメントされたデータを用いて、ユーザーへ配信を行うことです。 ちなみに、DSPのオーディエンス配信で用いられるターゲティング手法はオーディエンスターゲティングです。オーディエンス配信の具体例
塾のまとめサイトや、主婦向けの子育て情報サイトを頻繁に閲覧していたユーザーがいたとします。 このサイトの訪問履歴から、このようなユーザーが「既婚」「子有り」である可能性が高いと推測することが出来ます。 そして例えば、「子供向けの習い事サービス」の広告配信を行いたい時に、上記のセグメントをかけ、ターゲットを絞って配信を行うことが可能なのです。オーディエンス配信の利点
サイトへ訪れたことのないユーザーに対しての配信は、「オーディエンス配信」や「ブロード配信」を実施します。 「ブロード配信」とはセグメントをかけないで配信をする手法です。 ただし、配信する媒体は指定することが出来ます。 オーディエンス配信の利点は、このブロード配信と比較した時により興味・関心の高いユーザーにターゲットを絞り配信をすることが可能になる事です。 前回のブログで、DSPが「30代」「女性」「美容に興味あり」といった属性に配信できる、と記載させていただきました内容をイメージしていただけるとわかりやすいかと思います。 よくDSPはリスティング広告と比較されることがあるのですが、このオーディエンス配信では、リスティング広告では行えない、「潜在層への訴求」ができることが特徴です。リターゲティング配信とは
一度サイトに訪問したことがあるユーザーに対し、広告を表示させる配信手法を「リターゲティング配信」と呼びます。 (この時、配信する広告をリターゲティング広告と呼びます) 一度サイトに訪れたことがあるため、ユーザーの商品に対する関心も高いものと推測され、オーディエンス配信と比べるとCPAなどが良い傾向があります。 また、リターゲティングの対象となるユーザーが多い場合は、リターゲティングの有効期間(マーク期間)を区切った設定や、セグメントデータと掛けあわせ、より効果の見込まれるユーザーへ訴求することも可能となります。 ただ、リターゲティングのみで広告を回し続けると、ユーザーの質の低下やユーザーの刈り取りが完了してしまうなどの事象が起こり得るため、得策とは言い切れません。 DSPは、ユーザーへの訴求ができる点からも、いかにいままで商品を知らない消費者に認知を広め(「オーディエンス配信」)、新たに流入してきたユーザーをCVまで持っていくか(「リターゲティング配信」)というのが、重要になります。 ちなみに業界では、リターゲティング広告やリターゲティング配信を行うことを、略してリタゲと呼びます。 また、リマーケティングとはGoogleのアドネットワーク上で行われるリターゲティング配信や広告のことを指しており、 Googleによると”広告主様のサイトを訪問したことのあるユーザーをターゲットとして広告を掲載できる機能です。”とのことです。今回のまとめ
- オーディエンス配信とは、一度もサイトを訪問をしたことのないユーザーへ対して配信を行うこと。オーディエンスデータを活用して配信を行うこと。
- リターゲティング配信とは、一度サイトを訪問したことのあるユーザーへ対して配信を行うこと。