社員の結婚式

50927143_322014761775574_1243458607752675328_n日曜日に社員の結婚式があった。

社員の結婚式に行くことも、社員の結婚式で主賓挨拶をすることもはじめて。
考えただけで緊張するけど、一生に一度の晴れ舞台の挨拶をさせてもらうのだから
とても力が入った。

その社員は、会社がとてもピンチの時に入ってきた。
本当は任せようと思っている仕事も、そんな状態なので任せられなかった。

本人は、その職種があるからうちに来たに違いない。
辞めると言われればそれまでだっただろう。
だけど、続けてくれた。
会社ではじめての女性で一年以上勤務社員になった。気づけば2年を超えていた。
僕が言うと角が立つこと、十分に時間を費やせないことを変わりに沢山やってくれた。

僕はいつも申し訳ない気持ちで当時はいっぱいだったけど
そんな彼女から「今日で勤めて3ヶ月、試用期間終えるんですが正式採用でいいですか?」と言ってきた
僕はその日がそんな日だということ忘れていた。
色々あって、恥ずかしながらまた誰かに辞められるんじゃないかと怯えている時期でもあったから。
逆に正式に入ってくれるのと嬉しい気持ちになった。
よし、絶対にこのピンチを乗り越えたるって心から思った。

彼女のおかげで新卒はむちゃくちゃ育った。
時には厳しく指導し、時には一緒にバカをやってるらしい。

僕はそういうのが苦手だ。なんとかみんなとそうしたいと思っても
僕の不器用さゆえにうまくできない。

彼女にはとても助けられている。
そして、新しい命も宿っている。

生まれたら抱っこさせてくれるらしい。
僕はきっと泣くと思う。
赤ん坊より泣かないようにしないといけない笑

彼女の小学校からの親友が、わざわざ挨拶に来てくれた。
「本人から聞いています。ずっとそれまで悩んでたので、今はこちらで働けて本当にありがとうございます。」
妹さんも挨拶にきた。
「聞いてるとおり、イメージ通りの社長さんですねぇ」

彼女がフルアウトのことを親友にも妹さんにも話してくれていること
そして、二人から聞かせていただいた話が明るい話だったこと。
とても心が温かくなった。

色々あった。去年やおととしでは、だれかが結婚するなんて想像できなかった。
この気持ちはなんだろう。
会社を経営していると色々ある、無茶苦茶ある。

だけど、こうやって社員が自分がうちで働いていることでのポジティブを家族や友人に話してくれること。
僕はそういう会社を作ろうと思ってきた。少しだけ叶ったと感じた。
フルアウトでの時間を決して後悔の時間ではなくて、その関わった人にとってよかったといえる時間にしてほしい。

4月にも社員の結婚式がある。
社員の幸せな姿を見れる機会に出会えることは本当にうれしい。
自分も沢山の幸せをもらえるから。
また、主賓の挨拶をさせてもらう。僕はそれがとてもうれしい。
伝えること考えるのは大変だけど、事前に練習も沢山しないとだけど
それだけ伝えたいことがたくさんあるから力が入るんだと思う。
いつも伝えられないこっ恥ずかしいことを感謝を伝える貴重な機会だから。

あの時、踏ん張ってよかった。その時の社員の晴れ姿を見ると、あの時のことが報われた気がした。

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